anagraraoundtrip

ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校 第4期生展覧会グループD
『ANAGRA Round Trip』

仮想とAIが地上を覆い尽くす頃、ドローンは空を飛び交い、アーティストは月へ行くのだという。ネットワーク上のイメージや言葉は欲望への感染力を洗練させ、細かく隔たれ並んだ心的空間で消費され消えていく。現在この国の地上で聞こえる喧騒や軋みは、じき地面に途方もない穴が空く予兆のように響く。

私たちは「穴蔵」を造ることにした。入り口は小さく、覗くと暗い。冷たい水が滲み出たり、妙なものが棲み付いたりしているかもしれない。古く日本の穴蔵は災害から大事なものを守るために作られていた。そして、近代的な金融システムの成立と共に作られなくなったと言われる。

私たちはこの穴を埋めてしまうこともできる。そこに何もなかったかのように。それでも私たちは掘った。大事なものを蓄え、ここで消費していく。そうすることでしか、地上での輪郭を保ち続けることができなくなってしまったからだ。

ここに「穴蔵」への往復切符を用意した。確かな灯りは設置していないが、手触りが道を示すはずだ。私たちからあなたへ。あなたから私たちへ。そして迷いながら片道切符しか持たずに消えていった全ての魂へ。これはレクイエムではない。「穴蔵」で火を焚いて、反撃の狼煙を上げているのだ。

( NIL & TMTMTR )

[ハッシュタグ] #穴蔵周遊 #anagra_gcls4d

出展作家

礒﨑祥吾 伊藤由貴 宇留野圭 柏木和士可 小菅玲奈 酒井陽祐 西吉利 村上佳鈴 morika NIL TMTMTR

キュレーター会議

各作家の展示プラン(当時)について

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